こんにちは!みかんままです!
先日、保育園の面談で保護者の方からこんな相談をいただきました。

コップ飲みって、いつから始めたらいいんですか?
やろうとしても、こぼすし、むせるし結局マグばっかり使っちゃうんです⋯

コップ飲みってわからないことだらけで戸惑いますよね!
実際私が気をつけていたことを、解説していきます!
私の働く保育園は、1クラス30名近くの預かりがある大規模保育園なんですが、そんな園で保育士として、担任をしていく中でたくさんの子どもたちの食事を見守ってきました。
コップの持ち方も色んな子たちに伝えてきたのですが、そんな中で私が感じたのが
コップ飲みは“練習のさせ方”よりも環境・持ち方・繰り返しが大切ということです。
保育士として、二児母として大切にしていることをまとめています。
少しでも子どものコップに悩むママやパパに届いたら嬉しいです。
・透明のガラスコップが良い理由
・親指を広げて持つ大切さ
・肘が上がらないと飲めない理由
・肘を育てるおすすめのおもちゃ
・マグの取っ手は外した方がいい理由
コップ飲みとあわせて、スプーンの持ち方や手づかみ食べの進め方も気になる方は、「子どものスプーンはいつ教える?手づかみ食べを大切にしたい理由と、食べやすいスプーンの選び方【保育士×2児の母が写真で解説】」
コップ飲みを始める時期
結論から言うと、コップ飲みは「何歳から」と決まっているものではありません。
首がすわり、座れるようになってきた頃(約5か月~6か月)から少しずつ経験させてあげることが1つの目安になります。
大切なのは、上手に飲ませることや、こぼさないことではなく、
コップで飲む・自分で持つ経験を重ねることです。
そのため、離乳食を始める少し前から、コップの感触に慣れることが出来るように用意することをおすすめします。
コップで飲むための4ステップ

コップはいきなり上手になるものではありません。
まだ慣れていない子に飲ませようとすると、溺れてしまったり、こぼしてしまったりとコップに対して嫌な印象を持ってしまうことがあります。
そのため、その時の子どもの成長に合わせていく事が大切です。
ステップ1 まずはスプーンで
コップを始める前に必ず、スプーンで「ごっくん」とする練習をすることをおすすめします。
その際に、スプーンの側面のふちを下唇にのせて傾けてあげることで、コップ飲みと同じようにすすり飲みの練習をすることが出来ます。
子どもの口は大人が思うよりも小さいため、スプーンの大きさが練習を始めるにはちょうどいい大きさになります。
ステップ2 コップに慣れる
まずは、コップの感触(硬い・冷たい等)を知ることが大切です。
そしてコップから飲み物が口に入ってくるという仕組みを知ってもらいましょう。
- コップに注ぐのは少量(1cmほど)
- 常温のもの(冷たいものは気道を刺激してしまいます)
- 水か麦茶
ママやパパが子どもの下唇にそっとコップを乗せて傾けてあげる中で、唇に水分が触れる事に慣れるようにしてください。
離乳食を食べる前と終わった時に一度ずつ始めていくのがオススメです。
ステップ3 上手に飲む
コップの仕組みをある程度理解して、むせることも少なくなってきたら少しずつコップで飲む回数を増やし、食事の時間は全てコップで飲めるといいですね!
その際、子どもの両手をコップに沿わせて自分で飲むことを伝えていくのが大切です。
最初は嫌がる子もいるかと思います。
繰り返し伝えていく事で、
「コップは自分で飲むもの」と理解して、自立につながっていきます。
ステップ4 自分で飲む
コップに手を添えるのを嫌がらずに出来るようになってきたら、少しずつママやパパの補助をなくしていきます。
はじめは、こぼしてしまうこともありますが、見守りましょう。
繰り返し練習していく事で必ず上手になります。
ただ、いつこぼしてもいいように注ぐ量は少量にしておくことがおすすめです。
透明のガラスコップをおすすめする理由

【写真①:透明のコップで飲んでいる様子】
実は、コップ飲みの練習には
透明のコップがとてもおすすめなんです。
理由はとてもシンプルで
- 中の飲み物の量が確認しやすい
- 口をつける位置がわかりやすい
- 傾ける量が調整しやすい
中が見えないコップやマグだと、
子どもは「どれくらい傾けたら飲み物が出てくるのか」が分からず
その結果、一気に傾けてしまって
むせてしまったり、こぼしてしまうことが多くなります。
透明のコップは、目で見て学べる道具なのです。
コップは「親指を広げて持つ」ことがとても大切

コップを持つ時にぜひ見てほしいポイントが、
親指が広がっているかどうかです。
親指がしっかり開いてコップを支えられると、
- 手首が安定する
- 力が入りすぎない
- コップを傾けやすい
- ひじを上げやすい
というメリットがあります。
反対に、親指が添えられずにぎゅっと握っているだけだと、
手首やひじが上手く動かせず
コップの角度を細かく調整することができません。
そのため、コップを落としたり、こぼしてしまったりすることが増えます。
コップ飲みは「口の動き」ではくなく、
手や腕の使い方が重要になってきます。
ひじが上がらないとコップでは飲めない!


ここでママやパパに一度試してみてほしいのですが⋯
ひじを脇にくっつけて、親指を人差し指にくっつけたままコップで飲み物を飲んでみてください
なかなか難しくないですか?
コップ飲みがうまくいかない子の多くは、
口の使い方よりも先に、肘が十分に上がっていないことがとても多いです。
コップを傾けるには、
- 肩
- ひじ
- 手首
が連動して動く必要があります。
肘がうまく上がらないと、どうしてもコップを傾けられず、飲み物が口まで届きません。
自分でコップを持って飲むことが出来るようになってきたら、そっとひじに手を添えて上にあげる補助をしてあげましょう。
ひじを育てるおすすめの遊び・おもちゃ
コップ飲みのために、
無理に練習させる必要はありません。
遊びの中で自然に肘が育つよう環境を整えていくのがおすすめです。
- 上に持ち上げる遊びがあるおもちゃ
- 両手で持ち上げる動きがあるおもちゃ
- 引っ張る、持ち上げる動作が多いもの
- 投げる動作が多いもの
など、おもちゃを使って経験を増やしていけるものを用意するといいでしょう。
「飲む練習」よりも「遊びで体を育てる」ことの方が、結果的にコップ飲みは早く安定します。
・積み重ねて腕を上げるおもちゃ
・指先と腕を使うポットン落とし
マグの取っ手は外して!
とても多いのが、
「マグに慣れてしまって、コップに移れない」という悩みです。
実はその原因の一つが、取っ手付きマグ・コップです。
取っ手があると
- 手首を回さなくても持てる
- 傾けなくても飲める
- 手を広げる習慣がない
- 親指が広がらない
という習慣がついてしまい、コップに必要な動きが育ちにくくなります。
そのため、マグを使う場合は取っ手を外して使用し
取っ手付きのコップはなるべく選ばないことをおすすめします。
こぼす・むせるは当たり前
コップ飲みの練習をするうえで
- こぼす
- むせる
- 服が濡れる
のは当たり前に起こります。
そんな時には、「今、練習しているんだな~」と暖かく見守ってあげてください。
また、むせてしまうと咳をして苦しそうで焦ってしまうママやパパもいるかと思います。
そんな時には咳で上手に排出されるよう背中をトントンとして優しく声を掛けてあげてください。
はじめてのコップ飲みにおすすめのコップ
コップ飲みの練習では、「割れにくさ」や「デザイン」よりも、
子どもが動きを覚えやすい形かどうかがとても大切です。
ここでは、保育士としての視点と、
実際に家庭で使って感じたポイントから、
コップ飲みの練習に使いやすいコップの条件を満たしているものを紹介します。
小さめサイズの透明コップ
中が見えることで、
飲み物の量や傾ける角度を目で確認しながら飲むことができます。
コップが大きすぎると、持つだけで重くなり、肘や手首がうまく使えません。
はじめは小さめサイズ・軽い・透明
この3つが揃ったコップがおすすめです。
取っ手なしで持ちやすい形のコップ 1番オススメ!
有名なつよいこグラスは、保育園でもよく使われています。
子どもがもちやすいよう考えられているこちらのグラスは、2025年のキッズデザインアワードにおいてキッズデザイン賞を受賞しています。
・親指を広げて支える
・手首を使って傾ける
という動きが自然に出るな形をしていて、
側面が少しすぼまっている形のこのコップは、
小さな手でも持ちやすく、落としにくいのもポイントです。
割れにくい透明素材のコップも選択肢
「ガラスはちょっと不安…」というご家庭には、
割れにくい透明素材のコップもおすすめです。
中が見えるメリットはそのままに、落としても割れにくいため、
練習用として取り入れやすいです。
コップ選びで迷ったらこのポイントだけ覚えてください
・中が見える透明タイプ
・小さくて軽い
・取っ手なし
・縁が厚すぎない
この4つがそろっていれば、
コップ飲みの練習はかなりスムーズになります。
まとめ|コップ飲みは道具と体の育ちがカギ
0〜2歳のコップ飲みで大切なのは、
- 透明のコップで量が見えること
- 親指を広げて持てること
- 肘がしっかり使えること
- マグの取っ手に頼りすぎないこと
コップ飲みは、飲む練習でもありますが、
体をうまく使って自立していくための練習でもあります。
焦らず、叱らず、まずは環境と持ち方から整えてみてくださいね。


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